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2019年10月11日 (金)

思い出深い台風の中のゲーム

台風の接近を知られるニュースが流れています。

昭和33年以来の大型台風の関東接近。

心配です。

大きな被害が出ないことを願ってます。


過去いくつかのディスクドッグゲームが台風接近の中行われたことがあります。

台風直撃ならば当然中止になりますが、進路がそれて開催が決定されることもありました。



台風の中行われた、思い出に残っているゲームがあります。

2011年9月

場所は強風のメッカといわれる御前崎。

台風の進路も直撃をまぬがれたため開催されることになりました。


このゲーム、USDDNワールドファイナルクオリファイのラストゲーム。

最後の可能性かけたチームが集まってきます。

私&マトラも最後のチャレンジ。



会場につくと前日の大雨でフィールドは水たまりがたくさんできています。

まだ残る台風の影響で、強風が吹き荒れ、時々晴れ間あり、大雨ありの目まぐるしい天気。

それでもラストチャンスにかけるチームは、ゲーム、が開催されたことに感謝。

思いっきり戦うことを心に決めていました。


大雨で中断あり、強風でディスクがまともに飛ばない・・・・・

荒れたゲームになりました。


私&マトラ(エアデールテリア)チームは荒れたゲームの中1,2ラウンド終了時点で3位という順位につけることができました。

このままいけばクオリファイ確定ということになります。
(上位5チームがクオリファイ)




決勝の3ラウンド前。

さらに天候が悪化。

強風と大雨で視界も悪くなってきました。


主催者がプレーヤーを集めて緊急ミーティング。

決勝ラウンドをキャンセルするか続行するかを協議。

1チームでもキャンセルの要望があれば、中止にするとのこと。

その場合2ラウンド終了時点の順位が確定。

クオリファイも確定します。


集まったプレーヤー全員が続行を希望。

最後まで戦って決着をつけることになりました。

なんか熱いものを感じました。

真のスポーツマンシップってこういうものなのかな。


私自身もこのまま中止になれば、クオリファイと表彰台が確定します。

でも、このまま終了してほしいという感覚は全くなく、決勝ラウンドを戦いたい気持ちでいっぱいでした。


あるプレーヤーに言われた一言にハッとしました。

「酒井さん いい順位につけていますから優勝を狙ってくださいね」

頭の中はクオリファイでいっぱいでした。

JDDNメジャーゲームのチャンピオンのチャンスが手の届くところにあるのか・・・・



決勝ラウンドは、どのチームも気持ちのこもったプレイでした。

強雨強風でルーティーン遂行はおろか、キャッチさせるのも難しい中の激しいい戦いでした。


結果は4位。
USDDNワールドファイナルクオリファイを獲得。


ゲーム終了後は狭いテントに集まっての表彰式でした。

戦いきった充実感で満たされた素晴らしいいゲームでした。

この時、本気で戦うことのすばらしさを知った瞬間だったかもしれません。


この戦うモードのままUSDDNワールドファイナルに参戦。

私&マトラは2011フェイバレットエンターテナーアワードのを受賞することができました。




帰路は幹線道路の通行止めが相次ぎ、15時間かかって帰ってきました。


もしこのゲームが中止になっていれば、マトラのUSDDNワールドファイナルへの道はありませんでした。

翌年3月マトラは突然この世を去ってしまいました。

本当に最後のチャンスだったのですね。


心に残る、そして私のディスクドッグ人生を変えたゲームでした。

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2011年USDDNワールドファイナルのマトラ

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