41年前の楽器
41年前というと・・・・
1977年、昭和52年。
私がメインで使っているベースの1本が1977年生のものです。
41年も前に作られた大古品です。
その他にもこのころの年代のものが何本かあります。
現在では「ビンテージ」とかなんとか、かっこよく呼ばれています。
現在も相変わらず20本以上の(おそらく25本前後)所有の中には、
もちろん現代の新しいものもあります。
41年前の1977年というと・・・・・
ジャイアンツの王貞治選手はホームランの世界記録756号を達成。
(ちなみにこの達成日の前日、私は後楽園球場で試合を見ていました)
世の中はピンクレディーが大人気。
カラオケがブームになった年でもあります。
その頃の日本の楽器メーカーは、大手総合のメーカー(ヤマハなど)を筆頭に、
ギター&ベースの専門メーカー(グレコ、フェルナンデス他)も、大小乱立する過渡期な
時代でした。
大半のメーカーは本家のフェンダーやギブソンのコピーモデルを中心に製造していました。
そんな時代でも先進メーカーに追いつけ追い越せとばかりに、
気合を入れて作ったオリジナルモデルも存在しました。
当時は値段もちょっと高価で、あまり受け入れられなかったものが、
今になって、もてはやされつつあります。
「ジャパンビンテージ」
などと呼ばれています。
コストの関係で東南アジアや中国製の楽器が多くなる中で「MADE IN JAPAN」は
イメージが良いのかもしれません。
まあ当時は質の良い材料(木)がたくさんあり、良質な材で楽器が作れたのも、
要因の一つになっています。
では肝心の音はどうなのか?
この辺は個人的な感覚もあるので何ともいえませんが・・・・・
「木が乾いて鳴りが良いんだよ!」
などよく言われている話です。
実際のところはどうなのか分かりませんが、私の場合今まで50本以上のベースを使ってみて、良いなと思うものを残して来ました。
その中に「ジャパンビンテージ」といわれるものが何本か存在し、気に入って使っています。
1960~70年代のフェンダーやギブソンのビンテージには驚く金額(100万200万は当たり前)が
付いています。
もはやコレクターズアイテムとして、しまいこまれるケースもしばしば。
今私の使っているちょっと古いベースがこのようなことにならないように願っていますが、
じわじわと金額が上がってきているのも事実です。
ジャパンビンテージブームで日本製の古い楽器が何でもかんでも持てはやされてしまう、
“ブーム”というものに怖さも感じています。
はたしてブームは続くのだろうか・・・・・?
41年前の1977年製造
お気に入りの1本です
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