« スーパーディスクドッグショーGW編 | トップページ | OPDESアジリティー ジャパングランプリ »

2016年5月 6日 (金)

新素材ルータイト

新素材ルータイト。


今回は珍しく楽器の話です。


私は現在色々な種類、色々なタイプのベースを20本ほど所有しています。
用途の違いもあり数が増えてしまってます。



タイトルの新素材ルータイトの話になります。

「ルータイトって何だ?」

ベースのボディー素材は、ほとんどの場合は木(木材)で出来ています。
その木材の種類と、質が音の大きく影響します。

「アッシュ(木の種類)ボディーのJBは音が○○だよ」

「1ピースボディー(一枚板)はいいよね~」

などは普通の会話になっています。


現在世界中でよい木材が少なくなっているのも事実のようで、
70年代~80年代の良質な材の楽器がもてはやされています。



では現在の科学力を用いて開発した、楽器用の新素材で作ればいいと考えるのは、
当然の発想だと思います。

そんな中いくつかの新素材が開発されましたが、どれもいまひとつで、
現状発売されているのはほんの少数で、それも消え行く運命のものがほとんどです。


その中でも複数のメーカーから発売され実用化できたのが“新素材ルータイト”でした。
ひかくてきコストもかからず、加工が容易なことが特徴です。

それでも現在はほとんど生産されず、現行モデルがあるのかどうかは分かりません。



それでは・・・・・ということで実際に手に入れて使ってみて、
その良し悪しを判断してみようと思いました。

とりあえず3本手に入れてみました。

Frkfh950img399x5991461233793ky5df_3
↑CORT Cowbow
 現在もっとも有名なルータイトボディーのベースです
 CORT社の意欲作、デザインも個性的です

Frkfh950img399x5991461234987wq8rnr1
↑Ibanez Ergodyne EDC-500(絶版)
 没個性のふつうのデザイン
 音はルータイトらしい音です

Chariot742img450x6001459651735x0qad
↑Ibanez Ergodyne EDC-700(絶版)
 今のお気に入りがこれ
 ルータイトらしい近未来のデザインが面白い
 アイバニーズは新しいものにチャレンジするメーカですね


使ってみて思ったことは、当たり前のことですが、やはり木材とは違った音が出てきました。
コレは好みや音楽性に左右されるので、良し悪しの問題ではないのかもしれません。



私自身この新素材は改良、発展、させていくことで、まだまだ大きな可能性がある
のではないかと思いました。

またデザインの自由度も広がって、木材では困難な面白い形の楽器が作れることも
魅力だと思います。



そして、もう一つ感じたのが人の心の中にある、木材に対する愛着やぬくもりなど
人間の感情が、新素材に対して厳しい現状を突きつけています。

呼吸している木材は経年変化で音を変えていきます。
楽器に対して生き物を見るような人の感情があります。
天然素材ならではの、木目、手触り、匂い、なども魅力になっています。


新素材は、今の段階では天然素材の代用品のイメージから脱却できないでいます。

人の感情をぬきにしてブラインドテストをやってみたら、違う結果のなるのかもしれません。




「昔はギターやベースは木で出来ていたんだよ~」

「え~信じられない」

という時代が来るのでしょうか?

もうしばらくの間、新素材のベースを使ってみようと思います。

Ibanezeda900418751_500x144
↑ Ergodyne EDA-900(絶版)
 これが私の中のBest of新素材ベース
 生産数も少なく、希少性もあり手に入りにくくなってます
 ピエゾピックアップも搭載の個性派
 この昆虫のような形が好き

|

« スーパーディスクドッグショーGW編 | トップページ | OPDESアジリティー ジャパングランプリ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« スーパーディスクドッグショーGW編 | トップページ | OPDESアジリティー ジャパングランプリ »