新素材ルータイト
新素材ルータイト。
今回は珍しく楽器の話です。
私は現在色々な種類、色々なタイプのベースを20本ほど所有しています。
用途の違いもあり数が増えてしまってます。
タイトルの新素材ルータイトの話になります。
「ルータイトって何だ?」
ベースのボディー素材は、ほとんどの場合は木(木材)で出来ています。
その木材の種類と、質が音の大きく影響します。
「アッシュ(木の種類)ボディーのJBは音が○○だよ」
「1ピースボディー(一枚板)はいいよね~」
などは普通の会話になっています。
現在世界中でよい木材が少なくなっているのも事実のようで、
70年代~80年代の良質な材の楽器がもてはやされています。
では現在の科学力を用いて開発した、楽器用の新素材で作ればいいと考えるのは、
当然の発想だと思います。
そんな中いくつかの新素材が開発されましたが、どれもいまひとつで、
現状発売されているのはほんの少数で、それも消え行く運命のものがほとんどです。
その中でも複数のメーカーから発売され実用化できたのが“新素材ルータイト”でした。
ひかくてきコストもかからず、加工が容易なことが特徴です。
それでも現在はほとんど生産されず、現行モデルがあるのかどうかは分かりません。
それでは・・・・・ということで実際に手に入れて使ってみて、
その良し悪しを判断してみようと思いました。
とりあえず3本手に入れてみました。
↑CORT Cowbow
現在もっとも有名なルータイトボディーのベースです
CORT社の意欲作、デザインも個性的です
↑Ibanez Ergodyne EDC-500(絶版)
没個性のふつうのデザイン
音はルータイトらしい音です
↑Ibanez Ergodyne EDC-700(絶版)
今のお気に入りがこれ
ルータイトらしい近未来のデザインが面白い
アイバニーズは新しいものにチャレンジするメーカですね
使ってみて思ったことは、当たり前のことですが、やはり木材とは違った音が出てきました。
コレは好みや音楽性に左右されるので、良し悪しの問題ではないのかもしれません。
私自身この新素材は改良、発展、させていくことで、まだまだ大きな可能性がある
のではないかと思いました。
またデザインの自由度も広がって、木材では困難な面白い形の楽器が作れることも
魅力だと思います。
そして、もう一つ感じたのが人の心の中にある、木材に対する愛着やぬくもりなど
人間の感情が、新素材に対して厳しい現状を突きつけています。
呼吸している木材は経年変化で音を変えていきます。
楽器に対して生き物を見るような人の感情があります。
天然素材ならではの、木目、手触り、匂い、なども魅力になっています。
新素材は、今の段階では天然素材の代用品のイメージから脱却できないでいます。
人の感情をぬきにしてブラインドテストをやってみたら、違う結果のなるのかもしれません。
「昔はギターやベースは木で出来ていたんだよ~」
「え~信じられない」
という時代が来るのでしょうか?
もうしばらくの間、新素材のベースを使ってみようと思います。
↑ Ergodyne EDA-900(絶版)
これが私の中のBest of新素材ベース
生産数も少なく、希少性もあり手に入りにくくなってます
ピエゾピックアップも搭載の個性派
この昆虫のような形が好き
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