フランシーヌの場合
先日、集団的自衛権に抗議した男性が焼身自殺を図った話が、
衝撃とともに報道されました。
21世紀の日本でこんなことが起こるとは・・・。
私がまだ子供だった頃、世界中が反戦というエネルギーに満ち溢れていました。
第二次世界大戦が終結して、世界中が戦後の混乱期でした。
『平和』という2文字がまだまだ現実的な感覚になっていなかった時代です。
世界中で平和を訴えた集会が開かれていました。
そんな時代だった当時、小学校高学年のときラジオから衝撃的な曲が流れてきました。
『フランシーヌの場合』
その曲は今までの歌謡曲にはない、変わった曲名でした。
反戦を訴えて、パリで焼身自殺を図った、若きフランス人女性、
フランシーヌの悲しい出来事を歌ったものでした。
歌っていたのは、確か新谷のり子だったと記憶しています。
「3月30日の日曜日、パリの朝に燃えた命ひとつ、フランシーヌ」
という衝撃的なサビの後に、当時のニュースを伝える生の声が入っていました。
もちろんフランス語で、意味は分かりませんでしたが、
切なく悲しい思いでいっぱいになってのを覚えています。
私が20歳を過ぎて、歌謡曲の廃盤コレクターになって、
改めてそのレコードを手に入れて聞いたときは、
時代背景や政治的背景もわかって聞いたので、
なおさら、悲しさと、やるせなさが心に染みました。
今年は3月30日が日曜日でした。
一人ひそかに、この特別な日を迎えました。
平和である今の時代に、生まれて、生きていくことができることを感謝しています。
↑このジャケットもインパクトがありました
↑当時のニュースを伝える日本の新聞記事
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