フルゴネット
犬飼いにとってどんな自動車がいいのか、よく話に出ます。
そんれぞれの飼い主のライフスタイルや、犬の飼育頭数や、犬種にもよりますので、
話していると、色々な車種が上がります。
ドッグスポーツを楽しんでいる方の大半は、犬も荷物もたくさん詰めて、
長距離をのってもラクで、車中泊も可能なものが理想になります。
それでいて、おしゃれでかっこいいのが良いのです。
なんとも欲張りな選択になってます。
私が犬を飼う前からず~っと気になっている自動車があります。
『フルゴネット』
というスタイルの自動車です。
フルゴネットとは簡単に言うと、乗用車の後ろ半分の部分に、
四角い荷箱をくっつけた、実用車のことです。
英語読みでファーゴネットといわれることもあります。
ヨーロッパでは、古くからスタンダードに作られていたボディータイプです。
バン(貨物専用)と違い、乗用車がベースになっているため、
乗り心地や取り回しのしやすさなどのメリットがあります。
荷物スペースがスクエアー(四角形)な形状のため、
見た目よりも荷物が詰めます。
ステーションワゴンタイプのものより、荷物を積むには使い勝手が良いです。
2シーターのものや、4シーターのものなどありますが、
どちらも荷物室と一つの空間になっていて、犬をのせるのには便利です。
私の場合、その独特の機能美が大好きです。
なんとも、こっけいなデザインが気に入ってます。
有名なのがこれでしょう。
シトロエン2CVのフルゴネット。
輸入車では、日本ではこれがメジャーです。
ルノーエクスプレス。
ルノーサンクがベースのフルゴネットです。
いつも購入候補にあがっていて、今でも欲しい車です。
こんなのもいいですねえ。
ルノー4フルゴネットです。
代わったところではこんなのもあります。
タルボ・マトラ・ランチョ(マトラ・シムカ・ランチョ)
日本にも少数輸入されました。
ヨーロッパにはまだまだ在りますが
実は日本でも作られていました。
日本車ではこんなのがありました。
ニッサンAD MAX。
バン(4ナンバー登録)と乗用(5ナンバー登録)がありました。
この車は、何度と無く買おうと思ったことがありましたが、
今のところ、縁は無いままきています。
今見てもなかなかおしゃれで、本家ヨーロッパ勢に引けを取っていません。
あと国産では、軽自動車になりますが、
スズキのアルトハッスル
ミツビシのミニカトッポなどがありました。
(厳密にはフルゴネットでは無いかも)
ミニカトッポは、私も乗っていました。
犬をトレーニングに連れて行ったり、
仕事や、買い物の足として活躍してくれました。
使い勝手のよい実用性が気に入って、2台乗り継ぎました。
残念ながら、現在の国産車では、フルゴネットというカテゴリーの車は、
作られていません。
自動車の進化の中で、自然発生的に誕生した『フルゴネット』ですが、
日本では根づくかなかったようです。
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