人に教わる、人に教える
私がバウンドバウ・ディスクドッグ・クラブ(BBDC)の代表をやっています。
ディスクドッグのクラブをやっていると、人に教えるという行為が発生します。
話は15年以上前のことになります。
ディスクドッグを始めて間もない頃、練習会に誘われました。
会場の公園に行ってみるとたくさんの犬と人が集まっていました。
みんな犬を出して練習するのかと思ったら、
ディスクのスローイングレッスンが始まりました。
そのままスローイングの練習が1時間以上延々と続きました。
しばらくして、休憩になりました。
そして、休憩が終ったらまたスローイングです。
(いまではスローイングレッスンは大切と考えています)
私は、その当時はフリースタイルがやりたくて情報を集めていました。
ちょっと空気が違ったの感じがしました。
ディスクドッグがあまり認知されていないとき、ノーハウもの無い中、
独学でディスクドッグを始めました。
しばらく大会に出ているうちに(1年くらい)知り合いもできて、
練習会などの情報が入ってくるようになりました。
私はもともと、人に習うことが苦手でした。
今まで、唯一人に習ってうまくいったのが、10歳から5年間先生について習った
クラッシクギターくらいです。
その後、ベーシストとしてやっていたときも独学でやっていました。
今の職業になっている写真も、専門の学校へ行くこともなく、独学で習得しました。
大好きでやってみたいと思う気持ちが強ければ、形になっていくものだと思っています。
さて、ディスクドッグの話に戻しましょう。
今では、セミナーに参加して人に習うことの大切さを実感しています。
では何故変わったのでしょうか。
そこには絶対に尊敬できるトレーナーと出合ったからです。
ディスクは上手いのはもちろんですが、犬の扱いもすばらしく、、
犬の心理状態を見抜く力を持った人でした。
もちろんフィジカルな部分の犬作りも学びました。
今までに出会ったことの無い、ドッグトレーナーでした。
○○式や△△式ということに縛られず、独特のトレーニング方法を確立していました。
その結果、マトラ、ギャンブー、バルカをディスクドッグとして、
活躍させることができています。
そこで習ったことは、私の犬との生活の中で財産になっています。
ディスクドッグショーや大会を見て、ディスクドッグをやってみようという方に出会います。
中には少しディスクが出来る犬もいます。
「うちの犬に何を教えたらいいのですか?」
という質問が出ます。
その時いつも答えるのが、
飼い主である人間に、ディスクドッグの楽しさ、面白さを伝えています。
その後に、基本的な躾の大切さを伝えています。
最初に技術的な事ををあれこれ言われても困ってしまいます。
その方の犬の状態も、資質も分かりません。
犬をちゃんと見ないでのアドバイスは難しいです。
「私もやってみたい」
という言葉にも、色々なニュアンスがあります。
出来たらいいあ~、
がんばってやってみたい、
などから、社交辞令的にも使います。
その方が連れてる犬が、ボーダーコリーやラブラドールレトリバーだと、
こっちが勝手に“頑張ってやってみたい”と思いがちです。
その方が、社交辞令的に言っているかもしれません。
そんな人に
「こうやったらいい」
「これをやってください」
など、いい迷惑になります。
人に教える立場の私が、いつも注意していることです。
やる事は、
“情報を伝えること”
「いついつ練習会があります」
「次の大会はいつです」
「次のディスクドッグショーは何日です、遊びに来てください」
「こちらのホームページを見てください」
そして、連絡先をしっかり伝えておくこと。
後は、相手の方が自分でチョイスすることが大切だと思います。
最初に書いた、善意で教えてくれたスローイングレッスンが、
私の中の違和感になってしまいました。
『人に教える』は
教わる側にとっては“大きなお世話”になってしまうことが多々あります。
『人に教わる』側の気持ちを考えてやっていきたいと思います。
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