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2013年3月19日 (火)

HETA-UMA(ヘタウマ)

『ヘタ・ウマ』
どういう意味なのでしょうか。
下手だけれども上手い・・・・・
良く分かりません。



何年か前、バウンドバウでディスクドッグを楽しんでいる仲間のあいだで
良く使われていた言葉です。
本当の意味は分かりませんが、
その仲間の間では、結構な褒め言葉として使われていました。

ふつうの場合
「ヘタ(下手)=ダメ(×)」
「ウマイ(上手)=良い(○)」
というようになります。


ところが、ディスクドッグフリースタイルという競技は、
パフォーマンスを見せる要素の強いスポーツです。
そして、人間の評価だけではなく、犬という重要な要素が加わってきます。

 「あのチームは、上手いけど面白くない」

 「あのチームは、上手いけれど目立たない」

 「あのチームは、ヘタだけど個性的で面白い」

 「あのチームは、でたらめだけど存在感がある」

など、複雑な評価になってきます。



それでは『ヘタ・ウマ』を分析してみましょう。

この場合の最初の「ヘタ」は、技術や完成度のことを言っています。
後の「ウマ」は上手いという事なのですが、
この場合の「ウマ」は、カッコイイ、素敵、個性的などの感情的な事を言ってます。

『ヘタ・ウマ』とは、
技術的に訴えるものより、感情的に訴えるものが勝っている状態のことです。

そして、さらに細かく分けると下記の4つの分類できます。

 ①ウマ・ウマ = 上手でカッコ良い
 ②ウマ・ヘタ = 上手だけどカッコ悪い
 ③ヘタ・ウマ = 下手だけどカッコ良い
 ④ヘタ・ヘタ = 下手でカッコ悪い

①が一番良くて、④が良くないのはすぐ分かります。
問題は②と③はどっちがいいの?ということです。

この場合の”カッコ良い””カッコ悪い”は、外観の見てくれではなく、
人を引き付ける魅力だったり、存在感だったり、個性だったりします。

そう考えると、③の『ヘタ・ウマ』は、私の中ではやっぱり褒め言葉になります。


そういえば、バウンドバウには、
「究極のヘタ・ウマ」
「ヘタ・ウマの極致」
といわれていたチームがいました。
強烈な個性で押し切って、上手くいったときは結果を残していました。

ちなみに、私のことではありません。違いますよ!違うってば!



ディスクドッグ・フリースタイルでは、
その人の人生が個性となって現れます。
そして、犬という強烈な個性が合わさって、チームが完成します。
天文学的な、無数の組み合わせの中から、
たったひとつ誕生した今のチームの魅力をもっと探ってみてください。
個性は自然に出てくるものですが、
チームの魅力は作っていくものだと思っています。



『ヘタ・ウマ』
私は今までの人生、この”ヘタ・ウマ”の発想で乗り切ってきました。
「発想が勝負だ」
「独自性が売りだ」
などと、言ってきました。

でも本当は”ウマ・ウマ”が良いのは分かってます。
コツコツ練習を重ねるのが得意ではない私ですが、
大好きなディスクドッグの世界だけでも、”ウマ・ウマ”になりたいと思います。

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