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2012年9月13日 (木)

VOLVO142 レストア記

今から30年近く前、自動車を趣味としていた頃のこと、
ひょんな事で手に入れた、VOLVO142をレストアすることになりました。


犬関係の話の多いのブログなので、
レストアといってもピンと来ない方も多いと思います。
レストアとは、復元するということです。
車の場合、エンジン、ミッション、足回り、電気系などの、オーバーホールや、
ボディーの修復、塗装、内装の張替えなど、新車に近い状態に復元します。
時には、そのくるまの新車価格を大きく上回る金額がかかる場合も多々あります。

では何故、時間と、大金をかけてそんなことをするのでしょうか?

ほとんどの場合は、ヒストリックカーといわれる、昔に製造された、
名車、旧車、といわれる車です。
現存の車も少なく、レストアして、甦らせるのです。

中には、人生の思い出の車を(初めて買った車、結婚を記念して買った車など)
を、綺麗にして、大切な思い出とともに、手元においておきたいなどの場合もあります。
レストアには、いろいろな想いがこもってます。

もちろん、古い車なので、部品の調達にも一苦労です。
レストアを初めて、完成まで何年もかかることも、珍しくはありません。



話を、私のVOLVO142に戻します。
確か、1971年の車だと記憶してます。(あまり記録を残さない人間です)
レストアするほどの貴重なビンテージカーではありませんが、
私の一番好きな頃の、VOLVOらしいVOLVOです。
現在ののVOLVOの原点になった車でもあります。

レストアした私のVOLVO142は、珍しい機械式のフュエールインジジュション、
電磁式のオーバードライブ仕様の、モデルでした。

エンジンにオイル漏れもなく、まだ元気でしたので、問題の機械式インジェクション
を含めての、調整程度にしました。

ボディー、足回りに中心に行いました。
さすが、スェーデンの車です。ボディーにはサビも少なく、
当時のスェーデン鋼の、品質のよさを実感しました。



レストアが完成した車を見たときの感動は、今でもよく覚えています。
私の元に来たときは、エンジンもかからず,まったく動かなかった車が、
甦って、そこに存在するのですから。


実際に乗ってみると、見た目とはまったく正反対の、
きびきびと、スポーティーに走ってくれます。
7000回転を軽く回る、機械式インジェクションのエンジンは、135馬力。
(当時としては結構ハイパワー)
重そうに見える車重は1トンちょっと。4輪ディスクブレーキ。
バンパーやフロントグリルや他、軽量のアルミを多用してます。
大きな、本皮のシートと、室内長の長い広い室内。
実用的なスクエアな大容量トランク。
VOLVOの特徴の安全性。
大きなサイズの車にしては、小型車なみの小回り。
など、VOLVOの良さを知るには良い車でした。


当時(70年代初頭)に作られた車の中では、斬新で、
VOLVO独特の車に対する考え方が、色濃く出ている車でした。
また、レストアについても、色々経験することが出来ました。
私の中の、思い出深い1台です。

Photo_2
↑レストア前

3
↑レストア後

2

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コメント

良いですよね、レストア
このVOLVOは、三角窓のついたやつですか?
惹かれる~

古き良き思い出が、よみがえる素敵です。
私もレストアして乗りたい車はありますが、夢のまた夢ですね。
昔の車のエンジン音は大好きです

あ、それと、機械式って聞いて、ウェーバーやソレックスってそっちを思い出してしまう私は病気かな?(爆)

投稿: ジュニママ | 2012年9月15日 (土) 09時37分

ジュニママさん
ハイ、三角窓つき、プッシュ式のドアノブ、縦型テールランプの初期型です。
VOLVOはこの後のシリーズの、240シリーズまでが好きです。

昔のエンジン音は、それぞれのメカニズムの違いが、音の個性になってましたね。

私も、ウェーバー、ソレックスという名前だけで、テンション上がります。
アルファロメオGTVのとき、ウェーバー40DCOEという大口径のツインキャッブの調整に、
苦労したのを思い出します。

投稿: Hiro@管理人 | 2012年9月15日 (土) 12時14分

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