『ラブ』って、ラブラドールレトリバーのこと?
普段の、会話の中で、当たり前に使っている、犬種名の短縮形。
たしかに、長い名前の犬種だと、短縮して言わないと、会話が続きません。
『グラン・アングロ・フランセ・ブラン・エ・オランジェ』
長い犬種名とされている、犬のうちの、ひとつですです。
そして、非常に発音しにくい。
ちょっと、飼い主同士の会話を、聞いてみましょう。
(あなたも、一緒に声を出して読んでみてね。)
A 「あなたの、グラン・アングロ・フランセ・ブラン・エ・オランジェは、何歳ですか?」
B 「3歳です」
A 「本当に、グラン・アングロ・フランセ・ブラン・エ・オランジェは、魅力的な犬ですよね。」
B 「グラン・アングロ・フランセ・ブラン・エ・オランジェを飼うと、なかなか他の犬が
飼えないですよね。」
A 「今度、グラン・アングロ・フランセ・ブラン・エ・オランジェだけの、
オフ会をやりましょうよ」
B [賛成、グラン・アングロ・フランセ・ブラン・エ・オランジェのはなしを
たくさんしましょう。」
もう、しゃべるのに疲れてしまいそうです。
犬種名はそれぞれの意味があって、その名前になっています。
『プチ・バセット・グリフォン・バンデーン』
という、フランス原産の、犬がいます。
プチ(小さい)
バセット(低い)
グリフォン(剛毛)
バンデーン(バンデーン地方)
という意味なので、短縮すると何の犬種か分からなくなってしまいます。
そこで、愛称で呼ばれるようになります。
コレが、日本独特の、ものになっています。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、「プチバセ」になります。
タイトルの、『ラブラドール・レトリバー』の話になりますが、
短縮して、『ラブラドール』といわれたり、
さらに短縮されて、『ラブ』といわれます。
この『ラブ』こそ、愛称になるわけです。
『ラブ』=『LOVE』みたいで、ちょっとカワイイですね。
この、日本独特の短縮方法は、さらに進化しています。
この愛称に○○ちゃんの、ちゃんがつきます。
「あ!コギーちゃんがいる」
「ラブちゃん飼っているんですか?」
などの会話は、普通に聞かれます。
最近、この愛称が、さらに、さらに、ものすごい進化を遂げています。
それは、ここ数年の、MIX犬ブームから生まれました。
チワワ X ダックスフンドのMIXを 『チワックス』
ダックスフンド X トイプードルのMIXを 『ダップー』
A 「何を飼っているんですか?」
B 「チワマルとシュナックスです」
A 「うちは、シュナマルとチワプーです」
C 「???・・・・・」
みなさん、何のことかわかりますか?
「???・・・・・」
の人も、多いいと思います。
昔、小学生のころ通っていた英語の学習塾で、先生が
「美容院で使う『パーマ』は何の略か知っているか?」
と質問されました。
答えは、
「本当は、パーマネント・ウエーブズで、パーマネントになり、パーマになった」
だったように記憶してます。(古い記憶なので正しいかわかりません)
コレも全く意味は通じませんが、短縮形として定着したものです。
日本人は、昔から独特の言葉の短縮文化を持っていたんですねぇ。
犬に携わる仕事をしている私は、
公の場では、なるべく犬種名をちゃんと言うように心がけています。
(仲間内の会話では、なかなかそうはいきませんが。)
それが、犬種を作り出して、ネーミングをした過去の偉人にたいしての、
礼儀と思っているからです。
ギャンブーの愛称は
(アメリカンスッタフォードシャーテリアXオーストラリアンシェパードのMIX)
『スタッシェー』かな、
『スタッパー』でしょうか。
いずれにしても、そんな言い方は絶対しないな。
↑我が家のラブちゃん(笑)タバサ
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コメント
うちの代表犬は、誰がなんと言おうと、
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
です。
近所のおばちゃんたちに、
「かわいいわねー。なんていうなまえのいぬなの?」
ときかれて、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルです」とこたえて、
おばちゃんたちの目を点にするのが好きです。
投稿: Spinach | 2012年7月 6日 (金) 12時44分
名前が、長くって、強そうだと人が引きますよね。
キャバリアは、キングチャールズが、入っているので
よけいに、すごく感じます。
『アルファロメオ・ジュリアスプリント・GT・ヴェローチェ』
という車に乗っていたときも、車名を言うと、人が引いていました。
やっぱ、ネーミングって大事ですね。
投稿: Hiro@管理人 | 2012年7月 6日 (金) 15時52分