レトリーブについて
先日、バウンドバウの会員の方に、
「レトリーブが上手くいかない」
という質問を受けました。
ここのところ、同じ質問を複数受けましたので、わたしの考え方を書きます。
レトリーブとは、ボールやおもちゃなどを、投げて、犬に取ってこさせる作業、
または、離れた所にあるものを、犬に持ってこさせる作業の事です。
本来の意味は後者のほうなのですが、
ディスクドッグでは、前者の意味で使われることが多いです。
レトリーブは、ディスクドッグの基本中の基本です。
ディスタンスはもちろん、フリースタイルでも、
レトリーブ無くして、ディスクドッグは成立しません。
「ウチの○○は、ボールを投げたら取ってきたんですよ」
と言う話はよく聞きます。
では、そうではない犬は、どうしたらいいのでしょう。
”ボールを投げたら、取ってきた。“
を、どんな作業が行われているのか分析してみましょう。
●一つ目の作業 投げたボールを追いかける(チェイス)
●二つ目の作業 ボールを咥える(バイト)
●三つ目の作業 ボールを持ってくる(カム)
●四つ目の作業 ボールを離す(ドロップ)
以上の、四つの複合作業になっています。
ほとんど出来ているのに、この、どれか一つが出来ていなくって
完成していない場合が多いです。
出来ていない作業が、何なのか分かれば、
その部分を強化して、完成させる事が出来ます。
私は、最初のディスクドッグが、ラブラドールレトリバーでした。
たいして教えてもいないのに、投げたボールをレトリーブしていました。
ところが、二頭めのエアデールテリア、三頭めのビアデッドコリーは、
この四つの作業を、一つ一つちゃんと教えないと、完成しませんでした。
でも結果は、出来るようになるわけです。
長い時間と情熱をかけて、作業目的によって、さまざまな犬種が作出されました。
そして、その犬種特性が、現在も受け継がれています。
その中には、レトリーブが得意ではない犬種も存在します。
でも、それは、出来ないという事ではないと思います。
ただ、ちょっとだけ時間と、手間が、必要なだけです。
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コメント
では、質問です。
レトリーブ、つまり戻りの遅い犬の場合、スピードを上げる方法はどうすれば良いでしょうか?
っていうのも、最近ロゼルは戻りのスピードが以前より遅くなりました。
以前にアドバイス頂いたように、ボールなどで走りの練習をしてきましたが、改善されてないような気がします。
清水さんからは、ブログで言う第2行程(チェイス~バイト)までが本能、第3行程(カム~ドロップ
)からは服従になるからだと、仰っていました。
心理面(ドライブの高さ)など、走りとはまた違ったものと何か関係あるのでしょうか?
投稿: ルー姉 | 2012年7月27日 (金) 16時19分
ルー姉 さん
戻りのスピードが遅いのは、ここに書いたレトリーブとは別の話です。
レトリーブの本来の仕事は、速さではなく確実性が重視されます。
ディスクドッグという、特殊な中でのレトリーブなのでスピードの問題が出てきます。
ルー姉さんの求めているものは、リコールトレーニングの話になります。
トレーニング方法など、長くなりますので、今度お会いしたときでも、説明しますね。
投稿: Hiro@管理人 | 2012年7月28日 (土) 01時32分
僕はレトリーブは分かってるけどムラッ気があるでいいのかな?
それにしてもみんな頑張ってるね。暑さを言い訳に1頭と1人だれてゴロゴロしてるんだ
投稿: あつ | 2012年7月28日 (土) 11時10分
あつさん
ギャンブーです。みんな、暑いのにがんばってます。
ボクもメンタルな問題です。一緒に頑張りましょう。
投稿: Hiro@管理人 | 2012年7月29日 (日) 08時01分
ヒロさんのブログは文章が上手なので私にも理解しやすくて面白いです!
レトリーブはうちの犬達も大好きです♪
たまたまだと思うけど、4匹みんなレトリーブが出来る犬に育ったのでそれだけは自分の中で犬と遊べるから良かったと思えます。あとはダメですけど。
ダッ君だけドロップを教えたのに、本犬も意味を理解してるのに飼い主の私がコントロール出来なくておもちゃを取り上げるのにいつも苦労していました。
そんな失敗のおかげでその後の犬達はドロップをメインに教えました~(笑)
ダッ君のおかげです♪
投稿: まめ | 2012年7月29日 (日) 17時40分
まめさん
ボールレトリーブは、犬と遊ぶ原点ですね。
今の季節、コレが出来ると川遊びや水遊びが楽しいですね。
投稿: Hiro@管理人 | 2012年7月30日 (月) 08時02分