犬を飼う前の自動車 その1 ルノー16TS
犬を、飼って一番変わったのが、車選びかもしれません。
前にも書きましたが、犬を飼い始めて、ドッグスポーツに熱中する前は、
自動車趣味に熱中してました。
そして2頭、3頭、4頭、5頭と、多頭飼いになり、おのずと買う車の選択が狭ばまり、
趣味とは程遠い、四角いワンボックスになってしまってます。
それでも、車も多頭飼いですので、1台だけは趣味の車にしていましたが、
ついに、それも不可能になりました。
今は、玄関前にオブジェと化した、MINIが置いてあります。
話は、犬を飼う前。
今から、25年以上前にさかのぼります。
私は、結婚したばかりで、新しい生活にはどんな車が相応しいのかを、考えていました。
私の、おんぼろボルボは、故障ばっかり。
妻のスターレットは、まったく面白くない。
そんな状況の中、選んだのはコレ。
ルノー16TS(1968年)↓
この時すでに、20年近く前の年代物。
ルノー好きだった私が、前々から乗ってみたかった車。
リアエンジンのルノーは、もちろん大好きですが、
実用的にはこちらかな。
長野で見つけて、スターレットのかわりに、やってきました。
当時の、フランス車独特の、フカフカのシートに包まれ、
雲の上のような乗り心地を、満喫してました。
フランス車らしい、渋いボディーカラーも気に入ってました。
このTSのエンジンが、ロータスヨーロッパSⅡに積まれていたことで、
「16のTSですか。ロータスヨーロッパのエンジンなんですよねえ」
などとよく聞かれてました。
いつも行っている、修理屋さんに、点検に出したとき、
ボンネットを開けるのに30分かかってしまったとか。
「まったくフランス人は、何を考えているのかねえ。」
と呆れ顔で、言ってました。
妻も、気に入って、外国車(特にフランス車)が好きになってくれました。
以後、私の自動車趣味は思い通りに展開してゆくことができました。
本当に、実用車として、よく働いてくれました。
その後、栃木県のフランス車マニアの元で、大切にされ、
数年後、現役を引退(故障不動)したとの、手紙をいただいた時には、
ちょっと感動しました。
遠い、フランスからやってきて、30年の歳月を、
いろいろなオーナーの思い出と共に、日本の道を、
走りきったこの車に、あらためて、
『ありがとう』
を、言いたいと思います。
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